岩手県盛岡市 糖尿病専門医のいるクリニック
従来「境界型糖尿病(糖尿病予備群)」の患者さんは、診断されずに放置されたり、診断されても「糖尿病の気があります」とか「予備群です。糖尿病にならないように注意しましょう」という程度の指導でした。
しかし境界型糖尿病(糖尿病予備群)でも2つのリスクで注意が必要です。
①境界型糖尿病(糖尿病予備群)でも多くが糖尿病へ移行し、糖尿病特有の合併症(網膜症・腎症・神経障害)が出現します。
②心筋梗塞や脳梗塞の発症が「糖尿病型」で健康な人の3倍、「糖尿病予備群」でも2倍も高くなります。
健康診断で「糖尿病の疑い」を指摘された場合、糖尿病かどうかを区別する場合75gブドウ糖負荷試験をお勧めしています。
「境界型糖尿病(糖尿病予備軍)」と「糖尿病型」を区別できるほか、インスリン分泌指数という、膵臓がインスリンを分泌する能力を検査しています。
インスリン分泌が低下していないか、あるいは分泌されていてもタイミングが遅れていないかどうかが分かります。
※75gブドウ糖負荷試験の検査時間は約2時間かかります。
朝食をとらないで来院していただく必要があります。
「自分は糖尿病じゃない」と思っている方も安心はできません。
自分では気づいていないだけの隠れ予備群かもしれません!
気になる方は一度詳しく検査を受けることをお勧めします。
①糖尿病になる前に、糖尿病予備群の状態があります。
②糖尿病予備群は症状がありません。
③糖尿病予備群の状態から、狭心症や心筋梗塞のリスクがあります。
④現在の段階が、糖尿病予備群か糖尿病のどちらか調べる際に、75gブドウ糖負荷試験を行うことがあります。
⑤生活習慣の改善は、糖尿病への進行を大きく減らします。