岩手県盛岡市 糖尿病専門医と整形外科専門医のいるクリニック

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高尿酸血症の診療は、いしい内科・糖尿病クリニックへ。内科全般、代謝疾患の診療を行います。

高尿酸血症(痛風)について

高尿酸血症について

 痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。
尿酸値が高い状態が続くと身体各所に関節炎を引き起こします。
病名の由来にもある様に、この関節炎は風が強くなったり穏やかになったりする様に痛みが酷くなったり和らいだりを繰り返します。

高尿酸血症について
 痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。
尿酸値が高い状態が続くと身体各所に関節炎を引き起こします。
「風が吹いても痛い」という意味の病名どおり、ひどい痛みが特徴的な痛風。「痛風発作」が起こる部位約70%が足の親指の付け根で、その他足関節やくるぶしなどに起こることが多く、赤くはれて激烈に痛むのが特徴です。

 さらに、尿酸値が高いと血管にも結晶が溜まりやすくなり、心筋梗塞や狭心症など心血管の病気を起こしやすくなります。

高尿酸血症(痛風)の原因

痛風は「高尿酸血症」という病気が原因で起きます。激烈な痛みを起こす痛風発作は、この病気が原因で起きる関節炎のためです。体内で増えすぎた尿酸の結晶が関節の中にたまることで炎症を起こすのです。

プリン体と呼ばれるものを多く含む食事を摂取しすぎる事で高尿酸血症となります。

尿酸とは、食物に含まれる「プリン体」が肝臓で代謝されてできる物質で、通常は尿中に排泄されます。排泄される前段階では血液に溶けた状態で存在していますが、尿酸の血中濃度が高い状態が続くと、血液に溶けきれなくなってしまい、 関節などに結晶としてたまってしまします。通常はないはずの結晶がたまることで関節に炎症を起こし、激烈な痛みが起こります。このように尿酸の血中濃度が高い状態を「高尿酸血症」といいます。

痛風の症状

関節炎と言っても具体的な症状はどのようなものでしょうか?
主に4大徴候と言って、患部の激痛、発赤、発熱、腫れが挙げられます。

はじめに、関節部の違和感から始まり、時間とともに徐々に痛みが増してきます。
更に、1日~2日ほど経過すると、患部を動かすことが困難なほどの激痛となります。
この激痛のピークは大よそ2日~3日ほどで、その後徐々に痛みが和らいでいき、2週間ほどで治まります。
ここで注意して頂きたいのが、痛みが無くなったからと放置してしまうと、半年から1年ほどで再発し、その発作の間隔は次第に短くなっていきます。
さらに進行すると、腎臓などの内臓にまで悪影響を及ぼします。

高尿酸血症(痛風)の治療

大切なのは予防という考え方で、高尿酸血症を抑制することが肝心です。
そのためには食事、飲酒などの制限をはじめ、生活習慣の見直すことが必要です。

生活習慣の改善がもっとも大切
1.摂取エネルギーの抑制
2.節酒
3.1日2リットルの飲水
4.適度な運動
5.ストレスのない生活

尿酸値の上がりにくい食生活を心がけましょう

①水分を十分にとる

 尿酸を溶けやすくするために、1日1.5~2リットルの水分を摂ることをお奨めします。とる水分は、水やお茶など、甘みのないものを選びましょう。

②尿をアルカリ化する

ひじき、ワカメ、昆布などの海藻類、ほうれんそう、にんじんなどの緑黄色野菜、ごぼう、さつまいも、さといもなどの根菜類、大豆などの豆類がおすすめ食品です。

③高プリン体食品を控える

 高プリン体食品にはレバー、白子、あんこう肝、カツオ、サンマの干物などがあります。
痛風発作を起こした場合、このようなプリン体の多い内臓類や珍味などは避けたほうがいいでしょう。

薬物療法

 また、お薬での治療として尿酸の合成を抑制する薬尿酸の排出を促進する薬を患者さまの状態やそもそもの高尿酸血症を発症した原因、程度、及び合併症などを総合的に判断し適切に処方します。
 但し、痛風発作が起きている場合に、尿酸を低下させるとかえって痛みが強くなることがあるため、痛風発作時には痛みを緩和する治療が優先されます。
 痛風発作時のご自身の対処法として、患部を極力冷やすこと、動かさずに安静にすること、食事、特に飲酒などを制限する事です。
 痛風発作の予兆期や初期の段階では、コルヒチンというお薬が効果的です。しかし、痛風発作が本格的になるとコルヒチンでは効き目が薄くなります。その際は非ステロイド系抗炎症薬や副腎皮質ステロイド薬を検討します。

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