岩手県盛岡市 糖尿病専門医のいるクリニック



糖尿病の合併症について いしい内科・糖尿病クリニック

糖尿病の合併症

高血糖が続くと合併症を引き起こします

 糖尿病は様々な合併症を引き起こします。血糖値が高い状態が長く続くと、血管が傷つき、様々な臓器が侵されます。

糖尿病の合併症の種類

糖尿病の慢性合併症は、網膜症、腎症、神経障害の三大合併症(細小血管障害)と、大血管症(動脈硬化性疾患)の大きく二つがあります。

糖尿病の三大合併症
三大合併症以外にも、糖尿病は様々な合併症を引き起こします。

糖尿病網膜症

 糖尿病網膜症は、糖尿病になって5~7年で約10~20%の人に発症する合併症で、成人の失明や視力障害の主要な原因となっています。

 糖尿病網膜症は、目が痛い、かゆい、かずむ、最近見えにくくなったというような自覚症状がないまま進行することが多くあります。

たとえ自覚症状がなくても、定期的に眼科を受診し、診察を受けることが大切です。

当院がある水晶堂ビル3階のせいの眼科クリニックや、近隣の眼科クリニックと連携し、適切に紹介致します。

糖尿病の合併症 重症度分類について
 眼底には網膜という組織があり、光や色を感じる役割をしています。
正常の目の構造と眼底写真
 高血糖状態が続くと、網膜の血管壁が弱くなってこぶ(毛細血管瘤)ができたり、小さな眼底出血をきたします。この状態を‟単純網膜症”といいます。
単純網膜症
 さらに高血糖状態が続くと、網膜の血管が閉塞し、酸素や栄養が送られにくくなって網膜の障害が進みます。これを‟増殖前網膜症”と呼びます。
増殖前網膜症
 網膜に酸素や栄養が送られない状態が続くと、それを補おうとして新生血管と呼ばれる血管が増殖し、それが破綻してさらに眼底出血をきたす増殖網膜症に進展します。
 増殖網膜症になると、硝子体出血と呼ばれる眼内の出血や網膜剥離などを合併する危険が高くなり、適切な眼科的治療を受けないと失明する恐れがあります。
増殖網膜症

糖尿病腎症

糖尿病腎症

 腎臓は、糸球体とよばれる小さな血管が集まった組織で、この糸球体が、左右の腎臓のなかに100万個ずつもあります。この糸球体一つひとつで、血液中の老廃物 が濾過される仕組みになっています。
 糖尿病腎症は、糸球体の細小血管が狭くなり十分に老廃物を濾過できないために起こります。その原因となっているのが高血糖です。

 糖尿病腎症になると、腎臓の機能が衰え、体内に水がたまり足がむくんだりします。病状が進むと人工透析を受けなければならなくなります。

糖尿病が透析導入の原因の1位です。

 腎症は、蛋白尿によって発見できます。尿蛋白が少ないうちは、尿中微量アルブミンを測定することで、早期の腎症を診断することができます。

糖尿病腎症の自然経過|病期分類

 いしい内科・糖尿病クリニックでは、糖尿病腎症の早期発見のため、尿中微量アルブミンの測定は4~6か月に一度の検査を勧めています。

 ◆腎症を進行させないためには、血糖と血圧のコントロールが重要です。

糖尿病腎症の治療|血糖と血圧のコントロールが重要!

 腎症のある方は、腎症の程度により食事内容は異なります。食塩制限とたんぱく質制限を行います。

糖尿病神経障害

 糖尿病による高血糖が続くと、末梢神経に障害が起こります。
足の先のしびれや冷感、感覚異常といった症状が典型的です。
激しい痛みを伴うこともあります。
この他に、顔面神経や眼球の運動に関わる神経が麻痺することもあります。

 自律神経が障害をきたすと、起立性低血圧(立ちくらみ)や便秘・下痢、膀胱機能障害、勃起障害(ED)などの原因にもなります。
 神経障害によって痛みや熱に対する感覚が鈍麻すると、足にやけどや傷ができでも気づきにくくなり、重症化して壊疽にまで進行する原因になることもあります。

糖尿病神経障害

■糖尿病足病変のきっかけは、足先の小さな炎症から

 血糖コントロールが不十分な状況で下肢に神経障害や血行障害があると、足の傷ややけどへの細菌感染をきっかけに足病変が生じます。

足病変がよく起こるのは、怪我の傷口や靴擦れ、水虫、低温やけどなどを、「痛くないから大丈夫」、「そのうち治るだろう」と思って放置したり、自己流で治そうとしてうまくいかなかった場合です。

最初は足先の小さな炎症でも、進行すると下肢全体が赤くはれてむくんだり(=蜂窩織炎)、大きな潰瘍ができたり、黒ずんで腐ったようになります(=壊疽)。

岩手県立江刺病院勤務医時代に経験した足壊疽の症例
糖尿病治療で合併症を抑制し、患者さんの健康を通じて社会に貢献いたします。
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