岩手県盛岡市 糖尿病専門医のいるクリニック



糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)など生活習慣病はいしい内科・糖尿病クリニックへ。

高血圧について

高血圧とは、長い間血圧の高い状態が続くことによって、脳や心臓、血管などの臓器が痛んでいく全身性の病気です。
高血圧の原因や症状と、血圧を下げる方法を紹介します。

そもそも血圧って何?

血圧とは、心臓から流れる血液が血管を押す力です。

第2診察室の血圧計|いしい内科糖尿病クリニック
 心臓から送り出された血液が、動脈の壁に与えている圧力を血圧といいます。

 血圧は、血管の中を流れる「血液の勢い」「血液の量」で決まります。
 通常より狭い血管を血液が通ろうとすると血流の勢いが増して血圧が高くなります。
この状態が高血圧です。
高血圧の状態が長く続けば、徐々に血管の内側の壁が傷ついてしまいます。

高血圧治療ガイドライン2019|75歳未満の成人、脳血管障害患者(両側頚動脈狭窄、主幹動脈閉塞なし):診察室血圧<130/80mmHg、家庭血圧<125/75mmHg|75歳以上の高齢者、脳血管障害患者(両側頚動脈狭窄、主幹動脈閉塞あり):診察室血圧<140/90mmHg、家庭血圧<135/85mmHg

 高血圧治療の目標値は年齢や合併症によっても異なりますが、75歳未満の人では診察室血圧で130/80mmHg未満を、75歳以上の人では140/90mmHg未満を目指します。家庭血圧ではそれぞれ5mmHg低い値を目標にします。

高血圧のいろいろなタイプ

 高血圧にもいろいろなタイプがあります。
タイプにより薬の種類や服用時間などが違うので、自分の血圧のパターンを知っておくことが大切です。

●白衣高血圧

病院や検診で測定すると高血圧で、家では正常血圧というタイプの高血圧です。
環境や心理的な影響を受け一時的に血圧を高くしてしまうと考えられています。
心臓や腎臓など主要臓器に高血圧による変化がなければ、薬を使わずに経過観察とします。

●早朝高血圧

早朝高血圧は要注意!
脳卒中や心筋梗塞の引き金になる危険性があります。

家庭血圧や24時間血圧測定で、早朝に高血圧になるタイプです。
早朝は血管が破れたり、血栓ができやすい時間帯です。
そのため早朝は、脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管病を起こしやすい時間帯といわれています。

●夜間高血圧

家庭血圧や24時間血圧測定で、夜間に高血圧になるタイプです。

家庭血圧のススメ

糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)など生活習慣病はいしい内科・糖尿病クリニックへ。

 高血圧があってもほとんど症状は出ません。家庭血圧を測定して、本当の血圧を知り、高血圧をみつけましょう。

家で毎日血圧を測り、記録して、医師に伝えることは診断や治療の参考になります。
脳卒中や心筋梗塞の予防のためにも、できれば朝と晩にはかるようにしましょう。

家庭血圧の正しいはかり方

なるべく上腕ではかるタイプの血圧計を選びましょう。
 測定部位が心臓の高さと同じになる姿勢がおすすめです。

朝と晩に測定しましょう。
朝の測定:起きてから1時間以内・朝食前・服薬前
晩の測定:就寝前に

排尿を済ませ、1~2分椅子に座って安静にしたあとにはかりましょう。

原則2回測定し、その平均値を取ります。
※心配のあまり何度も測りたい「血圧不安症」は逆に血圧を上げてしまう結果を招きかねないので、注意しましょう。

測定した結果を血圧手帳に記入して、診察の際にお見せください。


家庭血圧記録ノート|いしい内科糖尿病クリニック
当院では家庭血圧を記入する手帳をお渡ししています。
お気軽にお申し付けください。

高血圧から起こる合併症

▼高血圧を放っておくとこんなに危ない!

合併症の種類

●心血管障害:心肥大、心不全、狭心症、心筋梗塞 など

●脳血管障害:脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血 など

●腎機能障害:腎硬化症、腎不全 など

●血管障害:大動脈瘤 など

動脈硬化検査のススメ

高血圧の方は動脈硬化の検査をうけましょう!

動脈硬化

いしい内科・糖尿病クリニックでは血管の硬さや詰まりが約10分でその日のうちにに分かる血圧脈波検査(ABI)が受けられます。

健康保健で検査を受けることができます。(費用:3割負担の方で¥390)

高血圧の治療

高血圧の薬は飲み始めた後でも、生活習慣の改善でやめることができます!

●薬物療法

生活習慣を変えても、十分には下がらない場合もあります。
血圧が下がるのを待ち続けていては、動脈硬化が進行してしまうため、高血圧が続いている方は、飲み薬による治療をお勧めします。

血圧を下げるお薬は、多くの種類があります。
どのお薬が良いかは、高血圧以外の病気の有無や他に内服している薬などにより変わります。
いしい内科・糖尿病クリニックでは、お一人お一人に合った薬を処方いたします。

●生活習慣の改善

日常生活の中で血圧を上げる原因となる生活習慣を改めることが重要です。

・塩分を減らすことが特に重要!
塩分をとりすぎると血液中の水分が増加し血圧が上がります。
摂取量を1日6g以下を目指しましょう。
※極端な減塩は続かないので、現状より3g減塩から始めるのもいいでしょう。

・肥満の防止
肥満は血圧を上昇させます。適正体重、BMIで25を超えないようにします。
※体重を1kg減らすと血圧は4ミリ下がるとも言われています。

・禁煙

喫煙は 動脈硬化の原因となります。動脈硬化を防ぐならいしい内科糖尿病クリニックで
 タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ血液を流れにくくします。

・適量ならお酒は飲んでもOK!

自宅で飲んだワイン|いしい内科糖尿病クリニック
アルコールには血管拡張作用以外にストレス解消効果もあり、適度な飲酒は血圧に良いとされています。

食事中に飲むなら、降圧効果が期待されるポリフェノールを含んだ赤ワインがいいでしょう。
グラスで2杯までを目安に楽しみましょう。

・ストレスの軽減
精神的な緊張は交感神経を刺激して血圧を上げます。
高血圧を防ぐには、ストレス解消も立派な対処法です。週末は仕事を忘れてストレス発散で血圧を下げましょう。

いしい内科・糖尿病クリニックでは皆様の健康維持のお役にたてるように努めて参りますので、お気軽にご相談ください。

高血圧の治療ならいしい内科・糖尿病クリニックまで
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