胃潰瘍について
いしい内科・糖尿病クリニックでは胃潰瘍の診断・治療を積極的に行っています。
みぞおちに何らかの異常を感じている場合には、当院にご相談ください。
胃潰瘍とは
胃潰瘍とは胃の粘膜がただれ、胃壁が傷ついた状態のことをいい、悪化すると胃に穴が開きます。
大部分がヘリコバクター・ピロリ菌が原因であり、次に解熱鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症剤)が原因といわれています。また、ストレスも胃潰瘍の原因となります。
当院の症例
胃潰瘍①
ヘリコバクター・ピロリ菌の検査をしたところ、陽性でした。
胃潰瘍②
この患者様もヘリコバクター・ピロリ菌の検査をしたところ、陽性でした。
胃潰瘍③
この患者様もヘリコバクター・ピロリ菌の検査をしたところ、陽性でした。
胃潰瘍④
この患者様もヘリコバクター・ピロリ菌の検査をしたところ、陽性でした。
胃潰瘍の症状と診断
最も多い症状はみぞおちの痛み(心窩部痛)です。これは食前、食後どちらでも生じることがあります。そのほか腹部膨満感、悪心、嘔吐、食欲不振、胸やけなどを訴えます。 鎮痛解熱剤の服用例では自覚症状を訴えず突然の吐血、下血(黒色便やタール便)で発症する場合もあります。
診断は胃内視鏡検査(胃カメラ検査)で行います。良性か悪性(胃がんや悪性リンパ腫)の判別には粘膜組織を顕微鏡で調べるために組織生検を行います。
胃潰瘍の治療
ファモチジンなどのH2ブロッカーやラベプラゾールなどのプロトンポンプ阻害薬(PPI)といった胃酸を抑える薬の服用で良くなります。 胃潰瘍の多くはヘリコバクター・ピロリ菌の感染ですが、ピロリ菌感染例では除菌治療により胃潰瘍再発率はかなり低下します。
鎮痛解熱剤による潰瘍は、鎮痛解熱剤の中止が治療法ですが、実際には中止できない患者さんもいます。こうした患者さんには制酸剤や粘膜を保護する薬(プロスタグランディン製剤)を処方いたします。
出血例には内視鏡で止血処置を行いますが、入院が必要な場合や穿孔例(胃に穴が開いた状態)では適切に連携病院に紹介したり、緊急の場合救急搬送いたします。