岩手県盛岡市 糖尿病専門医のいるクリニック
■2022年6月22日放送のテレビ岩手「ニュースプラス1いわて」のコーナー【いわて元気〇(マル)】で血糖値スパイクについて解説しました。
テーマ;【血糖値スパイク】
ブドウ糖は生きていくうえで必要なエネルギー源の一つですが、血糖値が高くなりすぎると血管が傷ついてしまいます。
血糖値スパイクとは、食後の短時間だけ血糖値が急上昇する現象のことです。
血糖値のグラフの形がまるでスパイクのように上がるので、血糖値スパイクと呼ばれています。
だるさや眠けを感じることがありますが、自覚症状はほとんどありません。
また、通常の健康診断は空腹時の血液検査となることが多いので、血糖値スパイクを見逃しやすいです。
膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されて、血糖値を調節しています。血糖値が正常に保たれるには、必要な時に適切量のインスリンが分泌される必要があります。
血糖値スパイクを起こしやすい人は、血糖値の上昇に対してインスリン分泌が遅れたり、低下している方に起こりやすいです。糖尿病予備群の方や初期の糖尿病の方にも多く見られます。
食後1~2時間後に血糖値を測るタイミングがあれば気づくきっかけになります。
24時間の皮下のグルコース濃度を測定する専用の機器で血糖値スパイクをとらえることができます。
食事を一食抜いたり二食抜いて夜だけになってしまうと、たとえ似たような食事でも吸収が多くなってぐっと食後の血糖値が上がることがみられるので、三食バランスよく一食あたり腹八分目にとるのが大切です。